今日は休みで天気も良くて用事もない!
久しぶりの休日らしい休日です。
朝風呂、朝ヨガを堪能してタブラ達のメンテナンスしてます。
チューニングをぐーっとゆるめてベランダで天日干し。
この時期は湿度のせいで皮が湿気を吸ってしまう為なかなかチューニングが決まりません。
最悪の場合は破れてしまい、そうなったらもう皮を取り換えるしか方法はありません。
なので湿気が多いこの時期は天日干しして水気を除く対策が有効です。
干してても破れることもあるけどね。
タブラの右、木製のダヤはひとつひとつがハンドメイドなので微妙に大きさが異なります。
皮が必要になればインドの工房にかけあってマッチする張替用の皮を注文します。
材料はヤギの皮、真ん中の黒い丸はスヤヒといって砂や鉄粉を混ぜて手で塗り付けます。
このスヤヒが乾くと表面に細かいヒビが現れ、これが美しい倍音を生みます。
演奏する時には滑りをよくするために手にベビーパウダーをつけるんですが
これが手汗で溶けてスヤヒのヒビが埋まってしまうと音の伸びがガクっと悪くなるので時々クリーニングする必要があります。
また、皮と胴はばっちりサイズが合わないといけません。3ミリ違うとぜんぜんアカンのです。
工房によってインチで計測してあったり、地域によって形状が若干変わっていたり、厚みが違ってたり、値段交渉も含めてインド人の職人と英語とヒンディの混じったやり取りはなかなか要領を得ません。
メッセンジャーでやり取りしてて、こっちの質問に対して自撮りの写真を送ってきたり、俺はハンサムだろ?とか言ってきよります。どこからつっこんでいいのかわからない異次元ギャグかもしれませんが割と本気です。ビジネスする気がないのかナメてるのかわからんけど。。。
インド行くたびに何回も店を訪れてるのでこっちは値段はわかってるんですが、向こうは強気で最初は値段をふっかけてきます。しかしお得意さんでもある師匠の名前を出すと一気に安くなったりします。ここらへんで、いちいち怒ってたらどうにもならんので根気が養われます。
まず注文して届くのに2週間以上かかります。この前は、インド政府の新紙幣発行に伴い、旧紙幣が急に使用不可になった政策のために現地銀行がパンクしてたタイミングだったのでうまく入金確認してくれるかヒヤヒヤでした。
注文したあとも、本当に届くのか?サイズ間違ってないか?輸送の途中で傷んでないか?
など不安はいっぱいです。
そして皮が届き、安心して皮張替の作業になります。
まずは固定されている上下32か所で固定されている皮ヒモを外して古い皮をバイバイします。この皮ヒモもヤギ皮なんですが、状態によっては獣臭いしカチカチに固いので作業はスムーズにすすみません。新しい皮を慎重に、合計1トンを超える張力を均等になるように再び32か所に固い皮ひもを通し、グッリと呼ばれる8個の木製のコマをはめていき、最後はハンマーで微調整します。
皮ヒモの裏表を間違えると最初からやり直しやし、コツがつかめるまで何回か経験する必要がありますが順調にいって約2時間はかかります。何回やっても手の皮が摩擦でむけてボロボロになります。
できるだけそんな作業は避けたいので日々のメンテナンスが必要です。
今週金曜日は、大阪アメリカ村の茶の間法陀にてインド古典コンサート、シタール!シタール!です。素晴らしい使い手が集合します。見応えあるコンサートになること請け合いなこのメンツはなかなか集まりません。楽しみ!
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さー練習しよ~