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バラナシ

出演の告知をいっぱいしちゃったので

今回はインドのバラナシについてつらつら書いてみます。

2008年にはじめてインドに行きタブラに出会い、

それから何度も通うようになりました。

自分にとってとても重要な土地です。

広大なインドをまとめてひっくるめたような場所。

5000年前から繁栄していて世界最古の都市のひとつ。

街の東側に悠久のガンジス河が流れ、

たくさんの巡礼者がいて無数の寺院がありヒンズー教最大の聖地。

何十年も前から世界中からヒッピーやバックパッカーが集まる沈没地域。

シルクが名産品で遠方から貿易商人が訪れる。

聖なる巡礼地という一面の裏で詐欺師や泥棒が横行する。

古来からシバ神が住むと言われていて熱烈なヒンズー文化が色濃い。

ガンジス河沿いにガート(階段)が並び、人々は河で洗濯したり沐浴する。牛も。

一般的な印象をざっと挙げるだけでイメージが伝わるかどうか微妙やけど

一言で言うと、まさに「混沌(カオス)」です。

もちろん日本と比べると治安も悪いし、衛生状態はよくないし、

けっして万人にとって快適じゃないです。

でもなぜか途中から妙に居心地がよくなってきて

帰るころには、また戻ってきたい、って思わされます。

ほかにはない魅力っていうか、なんか変な重力を感じます。

バラナシにはガンジス河沿いにいくつかの有名な火葬場があり、

そこでは昼夜問わず常に遺体が燃やされています。

昔から敬虔なヒンズー教徒たちは

ガンジス河に遺灰を流されることを至上の望みとして

この聖地に巡礼に来ます。

マニカルニカーガートという火葬場に近くには

死を待つ人たちと彼らに奉仕する人たちの家もあります。

シバ神の乗り物であるナンディの牛が街中にいます。

道路の真ん中で寝転んだり、市場の野菜を勝手に食べたり

街の人は好き放題されてますが放置状態。

でも時々、人間も反撃します。

バラナシのだいたいの牛は乳牛として飼われてるので、

夜は牛飼いの家に帰ります。

牛以外にも、野良犬やリス、蛇、マングース、猫、サルが

町中をうろついてます。

テリトリーを侵さない限りは平和なはずなんですが

サルはよく人間の住居に侵入してきて洗濯物で遊んでったり

食べものを盗むのである程度の警戒が必要です。

夜中にひとりで歩いていて、狂犬病をもつ野犬に襲われてその後、病院でワクチンを打ち続けるはめになったって話はよく聞きます。

昔からの聖地というだけあってヒンズー教のお寺が本当にたくさんあります。

シバやガネーシャ、カーリーなどそれぞれ違った神様を祀っていて

一部は観光客も見学できます。

毎年、春になるとシバラートリというシバ神のお祭りがあります。

みんな気合いいれて

ハラハラマハデーブ!(シバを称える言葉)

って言いながら丸1日、お寺を巡って行進します。

音楽の神様サラスワティプージャ、

ろうそくで街中をデコレーションするディワリ、色のついた粉を熱狂的にかけあうホーリーなど年中とおしてたくさんのイベントがあります。

音楽のコンサートも有料、無料あわせて大小さまざまなものが頻繁に開催されています。

インド国内で超有名なスーパーミュージシャンの演奏が無料で見れたりするのもバラナシならでは。

イスラム教徒もたくさん住んでいるので

朝夕の時間になるとジャーミィ(モスク)から

アザーン(礼拝を知らせる声)が

大音量で町中に響き渡ります。

朝方に強制的に起こされるので、

これはある意味ありがたい。

巡礼者や海外からの観光客向けの安宿が多く、

はじめて行った時は日本円で一泊100円以下の

ドミトリー(ルームシェア)がいくつかありました。

毎年物価があがってるにもかかわらず

設備、インフラは変わらず、、、

停電は当たり前、

ホットシャワーは稀有、

道路はリクシャーとバイクと車で渋滞、

いつもホコリまみれ、

電気が止まるとポンプが動かず水も止まる、

謎の異臭、

なんとかしてほしいですが

不便も慣れたら気にならなくなります。

ガンジス河の岸から昇ぼる朝日が素晴らしく

もうなんか自然に祈ってしまいます。

ボートを借りてガンジス河から街を見渡すのが

王道の観光ルートになっていて

地元の人達や巡礼者が真剣なまなざしで沐浴している光景は

数千年前から変わっていません。

人が集まるので奇人変人もたくさんいます。

安物のシルクを旅人に高価で売りつける詐欺師。

雑貨とか服のみやげ物やも

ローカルプライスを知らないと普通に10倍とかの値段でふっかけてきます。

観光客や巡礼者向けの店が並ぶ

ベンガリトラていう道を歩いていると

「ジャパニ、トモダチ!ガンジャ?ハシシ?」

といって売人が話しかけてきてきます。

中毒性の高いアヘンとかヘロインも

簡単に手に入ってしまうので

このへんの薬物を目的に

昔からヒッピーやパーティピーポーが

バラナシに集まります。

●●ホテルに泊まってるヨーロッパのバックパッカーがヘロイン中毒で死んだ

っていう様な類の話も

ダークサイドな部分として

ある意味バラナシ名物のひとつに

数えられるかもしれません。

バラナシに長期滞在する外国人には

ミュージシャンも大勢います。

シタールやタブラなどに代表される

インドの楽器の奏法と音楽を学んでいます。

複雑で難解なインド古典ヒンドゥスターニ音楽の理論は西洋のそれとは大きく違い、

独自で学ぶのはまず不可能です。

そのため何度も師匠の元に通い、

理論と演奏法をじっくり時間をかけて学びます。

音楽を習いにくる生徒は

日本人ももちろん、ヨーロッパ、イスラエル、

ロシア、アメリカなど各国から通ってきます。

バラナシに行くたびに再会する人が多く、

再訪の楽しみのひとつでもあります。

宗教や哲学と密接につながるインド古典音楽を学ぶことによって

人間の精神的な成長や、個人の世界観の拡大が

もたらされる側面もあり、

神やグルへのバクティをもったミュージシャンは時に僧侶のような雰囲気をまといます。

巡礼者が集まる聖地なので旅のヨガの修行者とかも多いです。

その偽物も多くて、

道端で体の一部を串刺しにするような曲芸みたいなことで路銀を稼ぐおっさんや、

サドゥー(出家修行者)のマネをして観光客に写真を撮らせて金をとる詐欺師、

自称占星術のマスターで法外な料金を請求するジジイ、

ヨガとかインドの伝統に対する誤解を生みまくってると思うねんけど、みんな非常に堂々としてるのが逆に面白い。

ここまで書いたところで、

ん〜、、、まとまらん!

書ききれないのでまた続きはこんど。。。?

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